はじめに:「降伏論」とは何か?
元プロ野球選手・高森勇旗氏が提唱する「降伏論」は、自分の過去の選択や判断を認め、そこから脱却するための行動哲学です。
結果が出ない原因は、外ではなく自分自身の中にある価値観ややり方にある。
本書は、「結果を出せない自分に、まずは降伏せよ」という強烈なメッセージから始まります。
1. 今までの自分に「降伏」する勇気
- 「こんなはずじゃない自分」を捨てる
- 「自分は間違っていない」という思い込みこそ、最大の敵
- 成果を出したいなら、「自分のやり方」を手放し、成功者のやり方を素直に受け入れる
著者自身、6年間のプロ野球生活でヒット1本、年俸減額、24歳での解雇という挫折を経験。
それでも価値観を捨てて行動を変えたことで、コーチ・ライターとして成功を掴んでいます。
2. 行動を阻む「言い訳」と「抵抗」を超える
「でも」を捨てろ
- 「でも…」は行動のブレーキ
- 言い訳が出たら「じゃあ今のままでいいの?」と自問する
抵抗のある方向に進め
- 恐怖や抵抗がある行動ほど、自分を大きく変えるチャンス
- 岡本太郎の言葉「怖いほど逆にそこに飛び込むんだ」を引用し、「やりたくない」ことに飛び込めと説く
3. 実践的な行動習慣:すぐできる変革ステップ
3.1 未完了タスクに白黒つける
- 「やろうと思っているけどやっていないこと」を書き出す
- 「今やる」「誰かに頼む」「日を決める」「やらないと決める」に分類
- 頭の中をクリアにして、行動に集中できる状態をつくる
3.2 言葉を変え、自分を洗脳する
- 「無理」→「楽勝」
- 「嫌だ」→「面白そう」
- 言葉が思考を変え、思考が行動を変える
3.3 尊敬する人を100%真似る
- 「思考が間違っている自分」には選別の判断力がない
- 髪型・服・話し方・靴下・香水まで、尊敬する人を0から100までそっくり真似する
3.4 大量に行動する
- 成功者は最初から質が高いわけではない
- 量が質を生む。「狂ったようにやる」ことで見えてくるものがある
4. 自分を満たし、他人に与える「幸福の循環」
- 自分が満たされていないと、誰かに与えることはできない
- まずは自分の「心のコップ」を満たせ
- 溢れ出た幸福こそが、他人への自然な貢献になる
まとめ:行動できない自分に終止符を打つ方法
- 結果が出ないなら、「今までの自分」に降伏せよ
- 言い訳や恐れに向き合い、抵抗のある方向へ進め
- 成功者を丸ごと真似し、量をこなして質を得る
- 自分を満たしたその先に、他者への貢献がある
『降伏論』は、過去のやり方を捨て、本気で自分を変えたい人のための実践マニュアルです。
「今までの自分では変われなかった」あなたに、強くお勧めしたい一冊です。
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